買う前に知っておきたい本タラバガニを選ぶポイント
プリプリとした食感とエビに似た甘さが特徴的な本タラバガニは、まさにカニの王様です。
肉厚もあるので、カニを思う存分食べたいという方におすすめです。
しかし、本タラバガニの選び方を失敗してしまうと、せっかくのカニ丸かじり計画が台無しなってしまいます。
ここでは、本タラバガニの選び方のポイントについて紹介したいと思います。
本タラバガニとタラバガニの違いとは?
本タラバガニとは、現在の「タラバガニ」のことです。
タラバガニの近縁種にアブラガニがありますが、以前アブラガニは「アブラタラバ」や「タラバガニ」と呼ばれており、それと区別するために本タラバガニという名称が用いられました。
2003年に水産庁の通達が出てからは、アブラガニという名称で統一されておりますが、どちらも姿が良く似ているので、自分でタラバガニを選ぶ時は間違えないように注意する必要があります。
アブラガニも美味しいですが、タラバガニに比べて水っぽい、やや繊維が固くて弾力性がない、甘みが少ないと言われます。
タラバガニの旨味を存分に味わいたいという方は、本タラバガニを購入した方がよいでしょう。
アブラガニの価格は、たらばがにより安価です。
通販で購入する際も、タラバガニの切り身などであまり安すぎるものがあれば、少々注意が必要です。
産地と本タラバガニの関係
タラバガニの主な産地は、ロシアのオホーツク海、アラスカのベーリング海です。
タラバガニは北海道より北の極寒の海(北緯50度以上)に生息しており、気温が冷たければ冷たいほど、身の引き締まった品質の良いカニになるといいます。
北海道で獲れるタラバガニよりも、ロシア産やアラスカ産の方が大きなカニが捕獲できるので、市場でも大変人気があります。
しかし、ロシア産は漁獲量に制限をかけられ、密漁を防ぐために証明書も発行されるようになりました。
その結果、ロシア産の流通量は以前の半分から3分の1までに落ち込んでしまい、現在ロシア産のタラバガニは価格が高騰しています。
ですので、アラスカ産の方が比較的安価で良いカニを手に入れることができます。
アラスカ産のカニが大きい理由は、ベーリング海に栄養豊富なプランクトンが大量にいるというだけじゃなく、小さなカニをむやみに捕獲してはならないという州政府の規制があるためです。
カニ漁の時期も限られており、毎年10~11月の3週間(カニが一番美味しい時期)に行われるので、サイズの大きい高品質のカニが市場に出やすいという特徴があります。
ただし、ロシア産のタラバガニが活きたまま空輸されてくるのに対し、距離的に遠いアラスカ産は冷凍(急速冷凍)されて送られてくるので、業者が見た時に、ロシア産の方が良いカニを厳選しやすいというメリットがあります。
ロシア産もアラスカ産も、ほぼ同じ水温で成長しているため、カニ自体の品質にはそれほど差はありませんが、取り扱う業者によって美味しさに差が出てしまうことがあるので、少々注意が必要です。
ちなみに、産地直送という点では、捕獲後すぐにボイル・急速冷凍して全国に輸送できる北海道産の方が、新鮮なカニを味わうことができます(ただし、純粋に北海道近海で獲れたカニというのは少ないです)。
カニ味噌は食べられない
「カニといえばカニ味噌!」という方も多いと思いますが、一般的にタラバガニのカニ味噌は食べません。
食べることもできますが、活きたカニからすぐに取ったカニ味噌じゃないとあまり美味しくありませんし、ズワイガニや毛ガニと違い、茹でてしまうとカニ味噌が全身に広がってしまい、カニ肉の見た目や風味を損なってしまうため、カニ味噌を取り除いてから送られてくることが一般的です。
ですので、カニ味噌が食べたいという方は、ズワイガニや毛ガニ、上海ガニなどを購入した方がよいでしょう。
もしもタラバガニのカニ味噌も食べたいという方は、活きた状態で購入して自分でさばく必要があります。
さばく前に茹でる場合は、カニ味噌が広がらないように甲羅を下にして鍋に入れ、再沸騰してから20分ほど茹で上げましょう。
本タラバガニの食べ方
また、活タラバ蟹以外は、刺身で食べることはできません。生冷凍のタラバガニは、活きタラバに近い食感がありますが、冷凍しているのですでに生きておらず、刺身にすると食中毒の可能性があります。
「刺身にしてもよい」と書かれているタラバガニ以外は、加熱調理して食べましょう。ボイルタラバガニは、すでに加熱調理されているので、改めて加熱する必要はありません。
茹でる時に塩味を付けているので、解凍したらそのまま食べてOKです(むしろ、下手に調理するよりそのまま食べた方が美味しいです)。
生冷凍は、焼きタラバやしゃぶしゃぶにする時に向いており、半解凍して網の上で焼く、あるいは鍋の中に投入します。たらば蟹を加熱しすぎると身が固くなってしまうので、食べるタイミングが大切です。
訳ありと訳なしはどちらがいいの?
訳ありのタラバガニは低価格で購入することができますが、基本的にサイズが小さく、折れた脚の詰め合わせなどです。
折れた脚でも、サイズの大きなものは商品価値がありますので、ほとんどの場合訳ありにはなりません(店舗によっては、そのような正規品の脚を訳ありにしている場合もあります)。
そのため、太い足を丸かじりしたいという方、焼きタラバやしゃぶしゃぶなどで味わいたいという方は、訳なしを購入した方がよいでしょう。
小さな切り身や脚ですと、全体の重さに対して殻の比重が大きくなるので、あまり身が入っていないという問題もあります。カニをほぐして使いたいという方も、殻の重さを差し引いて考えなくてはなりません。
食べ子の推奨する「かにまみれ」は、厳選されたカニだけを取り扱う全品訳なし専門店です。
顧客満足度が高く、Yahoo!ランキングでも1位を獲得している優良店ですので、タラバガニ選びで失敗したくないという方におすすめです。

1位 かにまみれ


2位 かに本舗


3位 北釧水産


4位 マルゲン後藤水産

